鼻のお悩み
お子さんにも
優しい診療を行っています
アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻風邪などに対して適切な処置と治療を心掛けております。検査は必要に応じて、相談しながら施行します。小さなお子さんのアレルギー検査は、注射針を使わずにできる機械を導入しておりますのでご安心ください。大人の花粉症や鼻ポリープ、副鼻腔炎などは、ファイバーで一緒に確認することができます。
3割負担で1,800円ほどかかる検査ですので、鼻を広げて中を確認して、問診からも必要なさそうな場合には省略します。鼻のお悩みはお気軽にご相談ください。
- 鼻がつまる
- 鼻水が出る
- 頭や顔が痛い
- においが弱い
- 鼻血が出る
- 鼻がにおう
- のどに何か流れるような感じがする
- くしゃみが止まらない
- 鼻の中にできものがある
など
代表的な疾患
植物の花粉や、ホコリ・ダニなどが鼻の粘膜にアレルギー反応を引き起こし、くしゃみ、水のように流れる鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。他、大陸から運ばれてくる黄砂に含まれる化学物質による場合もあります。寒暖差による鼻炎を寒暖差アレルギーと俗称しますが、こちらは血管運動性鼻炎と言う、別な疾患として扱います。スギ花粉など特定の時期のみ発症する季節性のアレルギー性鼻炎と、ホコリ・ダニなどで1年中生じる通年性のアレルギー性鼻炎があります。当院ではスギ・ダニのアレルギー性鼻炎に対して、舌下免疫療法を行っています。鼻閉(鼻づまり)がひどいからと言って、血管収縮薬を含む市販の点鼻薬を乱用すると、後述する薬剤性鼻炎を引き起こしますので、ご注意ください。
(寒暖差アレルギー)
冬に暖かい部屋から寒い廊下に出たら鼻水が止まらない、夏に暑い外からエアコンの効いたスーパーなどに入ると鼻水が止まらない、熱いそばやラーメンなどを食べると鼻水が止まらない、等々。このような寒暖差によって起きるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を「寒暖差アレルギー」と呼ぶことがあります。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼んでおります。
鼻がにおう、黄色い鼻が出る、鼻がつまる、頭痛、頬が痛い、眼の周りが痛い、痰からみの咳、後鼻漏(鼻がのどに流れる)などの症状がある場合には、副鼻腔炎を疑う必要があります。副鼻腔炎とは、副鼻腔と言う鼻の洞穴に膿が溜まる病気で、ちくのう(蓄膿)症とも呼ばれております。風邪をこじらせてしまって症状がなかなか治まらずに受診してみると、副鼻腔炎を合併しているケースも見受けられます。
「鼻づまりがなかなか治らない」「ものの匂いを感じにくくなった」といった症状に悩まされていませんか? もしかしたら、鼻茸(はなたけ)・鼻ポリープができている可能性があります。鼻茸は基本的には良性ですが、悪性のポリープが隠れていたりすることもありますのでご注意を。日常生活に支障をきたすレベルで症状が出ている鼻ポリープは外科的切除でスッキリする場合も少なくありません。外科的切除の場合は、基幹病院を紹介させていただきます。
鼻の真ん中の仕切り壁(鼻中隔)は成長と共に多かれ少なかれ曲がります。弯曲が極端な場合、片方だ鼻づまりがひどくなります。鼻粘膜の腫れは内服や点鼻で改善できますが、極端に曲がった鼻中隔は外科的に削るしかありません。ただ、鼻づまりで外科的治療に進む患者さんはそう多くはないため、ご安心ください。
鼻の穴の入り口前後の湿疹です。鼻水の刺激、アレルギー反応、毛穴からの感染などで鼻の入り口の皮膚が炎症を起こすと痛みやかゆみが出ます。基本外用薬で、必要に応じて内服を処方いたします。
鼻の中に異物(BB弾やビーズやブロック、その他小さな部品など)が入り込んだ状態です。ボタン電池は鼻中隔を腐蝕させて穴を開けてしまう場合がありますので、特に注意が必要です。鼻からのどに落ちて、食道に入った場合も、食道に穴を開けてしまう場合があります。異物は、くしゃみで取れることもありますが、無理にいじらず早めの受診をお願いします。
鼻から出血している状態です(はなぢ)。鼻の仕切り壁(鼻中隔)の手前側、キーゼルバッハ部位からの出血がほとんどですが、時に奥の方から出血している可能性もあるため圧迫しても中々止血しない、のどに血液が流れ込んでいる場合などは注意が必要です。外傷性を除いて、特に原因の無いものが大半ですが、血液さらさらの薬(抗凝固薬)を内服している場合は、出やすく止まりづらいです。手前側からの出血であれば、鼻翼とよばれる鼻のふくらみを両側から指でつまんで圧迫することで止血できます。その際にはティッシュや脱脂綿などを詰めて圧迫した方が止血しやすいです。何も詰めないで圧迫すると、うまく圧迫できてない場合や出血の勢いが強い場合に鼻の穴から血液が流れ出して圧迫しづらくなります。
80~90%の患者さんに鼻出血が認められます。オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)とは常染色体優性遺伝性疾患で、5~9千人に1人の発症頻度とされています。この疾患の本態は血管壁の形成異常であり、血管の筋層や弾性板が欠如するため、微細な刺激で出血が起こりやすく、止血機序も働きにくいために止血が困難となることが多いです。親から子へ50%程の確率で遺伝しますが、遺伝子をもった人全員が発病するわけではありません。オスラー病は国の指定難病となっております。
転倒して鼻をぶつけたり、物が鼻にぶつかったりして、鼻の骨が折れた状態です。レントゲンでの診断には限界がありますので、疑った場合にはCT検査ができる施設へ紹介させていただきます。折れた状態のまま放置しておくと、そのままくっついてしまいますので、早めの検査・治療が必要となります。
鼻づまり用の市販の点鼻薬を長期に渡って使いすぎたために生じる、鼻の粘膜が腫れあがって退かなくなってしまう病気のことです。生活に支障が出るレベルのひどい鼻づまりの患者さんもいますので、使いすぎに注意してください。適切な点鼻薬、内服薬を使用し、治療いたします。
一般的に風邪と呼ばれる病気は、医学的には「風邪症候群」と言い、上気道(鼻やのど)に起こった急性炎症の総称を指します。総称ですので原因は一つではなく、様々な種類のウイルスや細菌の感染によって炎症が起こり、発熱やのどの痛み、咳、くしゃみ、鼻水といった症状を引き起こします。症状も多彩なので、鼻やのどをしっかりと観察して、アレルギー性鼻炎や扁桃炎などでない事を確認する必要があります。