喉のお悩み
細いファイバーを使用した
検査を
行っています
咳、痰、のどの痛み、声がれ、つかえる感じなどに対して適切な検査と処置、治療を心掛けております。鼻からの細いファイバー検査で、のどの奥まで一緒に確認することができます。また、鼻の中を広げる薬と、局所麻酔薬を噴霧し、なるべくつらくないように検査いたします。喉のお悩みはお気軽にご相談ください。3割負担で1,800円ほどかかる検査ですので、口を開けていただいてのどを確認して、問診からも必要なさそうな場合には省略します。
- 喉が痛い
- 声がかれた
- 咳や痰がよく出る
- 頬が腫れている
- 飲み込みにくい
- 味がしない
- 喉が腫れている
- 喉に違和感がある
など
代表的な疾患
咽頭喉頭炎(いんとうこうとうえん)とは、咽頭喉頭(のど)にウイルス・細菌が感染し炎症をおこしてのどが痛くなったり熱が出たりする病気の総称です。ひどい場合には高熱が出たり、のどの痛みでご飯が食べられなくなったりします。水も飲めないようになるほど腫れがひどくなったら入院しなければいけないこともあります。解熱鎮痛薬、炎症止め、必要なら抗生物質を使用し、ひどい場合には点滴、または基幹病院への紹介にて治療していきます。
喉頭とは、気管の手前の部分のことで、成人男性でいう“のどぼとけ”の部分にあたります。喉頭には声を出すための器官である声帯があり、また呼吸した空気の通り道になっています。声帯の上には、食べたり飲んだりしたものが気管に入らないようにするためのフタがついており、このフタのことを喉頭蓋と呼びます。感染、炎症によって喉頭蓋が腫れ上がった場合、激しい痛みが出現し、飲み込む事ができなくなったり、また含み声と言って声が低く出しづらくなることがあります。病状が進行すると、呼吸困難になり、致命的となる疾患ですので、極軽度の場合をのぞいて基幹病院での入院治療を提案させていただいております。
扁桃に感染・炎症を起こし、発熱・のどの痛みを生じる病気です。だるさ、胃の不調、関節痛などの風邪の症状もみられます。扁桃が腫れたり、白くなったり(白苔)する事がありますので、のどをしっかりと観察する事が必要です。片側の扁桃だけが痛い場合には、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍の場合があります。
扁桃周囲膿瘍(★基本入院)
基本的に片側の扁桃の腫れ、痛み、発熱が認められます。扁桃は被膜と言う薄い膜でのどにくっついていますが、そこを越えて炎症が波及した状態=扁桃周囲炎。さらにひどくなり、うみが溜まった状態を扁桃周囲膿瘍といいます。口が開かなくなる開口障害や、食事がとれない飲水食困難などが出現し、膿瘍が疑われる場合は、造影CT検査で確認し、針を刺して排膿・切開して排膿の処置が必要になります。基幹病院での治療を提案させていただきます。
気管支炎とは、気管支に炎症の中心があって、咳や痰などの呼吸器症状を引き起こす病気の総称です。 急性に起こる気管支炎の大半はウイルスによる感染症です。 感染が疑われる場合は抗生剤を使いますが、基本的に咳止め、痰切りで様子をみることが多いです。一方、慢性の気管支炎とは、数週間から数ヶ月の間、咳や痰などの症状が続く場合をいいます。
「のどに何かひっかかる感じがする」、「のどに何かできている感じがする」、「のどがイガイガ、ザラザラする」、「のどがつまる感じがする」といった症状(咽喉頭異常感)があるにも関わらず、のどに明らかな異常が認められない場合があります。疲れやストレスが関連している場合に、咽喉頭神経症の可能性を考えます。胸やけやゲップ、咳、声がれなど合併している場合には、胃食道逆流症(GERD)や咽喉頭逆流症(LPRD)を考慮します。
魚の骨を間違って飲み込んで刺さったりした場合は、早めに受診してください。昔から言われている「ご飯を丸呑みにする」方法は、効果がないどころか、余計深く刺さっていく場合もありますので、やめてください。山形県特有の異物で、いなごの足があります。いなごの足はトゲトゲが釣り針の返しのようになっていて、一旦刺さると非常に抜けにくいです。いなごを食べるときは、足を外して食べてください。
口の中の粘膜や舌に炎症が起きた状態です。歯茎、舌、頬の粘膜など、あちこちにできます。良くみるのが、ぽちっと白くなっているアフタ性口内炎で、基本的にしょっぱい物や酸っぱい物がしみます。しみない場合は口内炎ではなく、別のできものだったりするかもしれません。原因は免疫の低下、ストレス、睡眠不足、ウイルス感染、真菌感染、歯ブラシがぶつかったなど様々です。軟膏や内服で治療を行います。
味に対する感度が低下したり、味を感じなくなってしまった状態です。今のところ原因は特定されていませんが、栄養不足やストレス、貧血、舌のカンジダなど、複数の要因が重なり合って影響している場合があります。
様々な原因が考えられますが、風邪などで声帯に炎症が及んだり、咳のしすぎで一時的に声帯がむくんだりすることによる声がれが多いと思われます。声の使い過ぎが続いた時の声がれは声帯結節を疑います。教師、保母、歌手、アナウンサーの方に生じやすいです。職業病とも言えます。 職業以外でもカラオケや、スポーツの際に大声を繰り返すことも原因となりえます。声を出すたびに左右の声帯はぶつかり合い、ぶつかる部分が指に出来る鉛筆ダコのように硬くなり、嗄声(声がれ)となります。通常、嗄声(声がれ)は左右両方の声帯に対称的に出来ます。
カンジダ症とは、真菌(カビ)の一種であるカンジダが口腔粘膜や、舌の上で異常増殖を起こした状態です。主な症状は、口の粘膜に白いブツブツがある、舌が白い・味がわかりにくい・舌がヒリヒリする・舌の違和感などです。カンジダは口の中に元々少量いるものですが、過労やストレスで体力が低下したときや、喘息などのステロイド吸入薬を使った後にうがいしなかったり、抗生物質の長期服用などで口腔内のバランスが崩れると、異常に増えることがあります。カンジダ症は口腔粘膜や、舌の表面の培養検査で診断することができます。
舌に口内炎や炎症などの器質的な異常が無いにも関わらず、ヒリヒリ・ピリピリとした痛みやしびれが続きます。症状の多くは、舌の先や背中側、舌の脇や縁に表在性の痛みが生じます。口内炎と違って、食べ物がしみることは余りないので、食事には支障が無いことが特徴です。
咽喉頭逆流症(LPRD)
GERDは主に胃の中の酸が食道へ逆流することにより、胸やけ(みぞおちの上の焼けるようなジリジリする感じ、しみる感じなど)や呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感じ)などの不快な自覚症状を感じたり、食道の粘膜がただれたり(食道炎)する病気です。中でも、GERDにより咽喉頭異常感、声のかすれ、慢性の咳、のどの痛み、などの耳鼻咽喉科領域の症状を生ずるものを、咽喉頭酸逆流症(LPRD)と呼びます。
主に鼻閉などで口呼吸になり、口内が乾燥し、口内環境が変化することにより臭うことが多いです。朝に口の中がにおうのは、夜間に唾液の量が減るためで、生理的な問題のない口臭です。他、歯周病や内臓に原因がある臭いの場合もありますので、総合的に考える必要がありますが、過度に心配する必要は少ないと思います。
口を開けると、のどの両脇に扁桃があり、その表面は意外と凸凹しています。その凹んだ所に細菌の死骸や食べ物のカスなどが溜まることがあります。その溜まったものが、「におい玉」(膿栓=のうせん)と呼ばれていて、米粒大のものから小指の爪ほどの大きさのものまで様々です。咳やくしゃみでポロッと出てくることもあります。膿栓をつぶすとにおうので口臭の原因と言われているようですが、つぶさなければそこまでにおいません。無理に取ると扁桃を傷つけたりする可能性があるので、基本的には放置で構わないと思います。