フルミスト(経鼻噴霧ワクチン)について|天童市の耳鼻咽喉科|南町耳鼻咽喉科

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フルミスト(経鼻噴霧ワクチン)について

2026年から当院でも取り扱いを開始します!


インフルエンザワクチンというと、腕に注射するワクチンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

フルミストは、注射針を使用せず、鼻の中に噴霧して接種するインフルエンザワクチンです。注射が苦手なお子さんにとって、有力な選択肢のひとつとなります。

一方で、生ワクチンならではの注意点があり、すべての方が接種できるわけではありません。接種を希望される方は、メリットだけでなく、デメリットや接種できない条件についても事前に確認しておくことが大切です。

フルミストとは?

鼻に噴霧するインフルエンザワクチン

フルミストは、正式には「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」と呼ばれるワクチンです。

毒性を弱めたインフルエンザウイルスを使用し、インフルエンザウイルスの主な侵入経路である鼻の粘膜にワクチンを噴霧します。鼻や喉の粘膜における免疫反応と、全身の免疫反応を誘導することで、インフルエンザの発症を予防します。

接種量は合計0.2mLで、左右の鼻の中に0.1mLずつ、1回噴霧します。接種時に強く吸い込んだり、鼻ですすったりする必要はありません。

接種できる年齢

フルミストを接種できるのは、接種日時点で2~18歳の方です。

18歳の方は接種できますが、19歳の方は接種できません。また、2歳未満のお子さんも接種対象外です。

対象年齢に当てはまらない方には、通常の注射によるインフルエンザワクチンをご案内します。

注射ワクチンとの違い

一般的な注射のインフルエンザワクチンは、感染力をなくしたウイルスの成分を使用する「不活化ワクチン」です。

一方、フルミストは、毒性を弱めたウイルスを使用する「生ワクチン」です。鼻の粘膜に直接噴霧するため、注射針を使わずに接種できます。

接種方法や接種回数だけでなく、対象年齢、免疫が続く期間、接種できない方の条件などにも違いがあります。

フルミストのメリット

注射針を使わない

フルミストの大きなメリットは、注射針を使用しないことです。

注射による痛みがないため、注射が苦手なお子さんや、針を見るだけで怖くなってしまうお子さんにも接種しやすいワクチンです。

ただし、鼻の中に器具を入れて噴霧するため、一時的な刺激や違和感を覚えることがあります。

鼻内に直接免疫を作ります

鼻から入ってくるインフルエンザウイルスを、鼻の粘膜で迎え撃つ免疫を作ることが、フルミストの大きな特徴です。

インフルエンザの感染や発症を防ぐ効果が期待できます。

左右の鼻に1回ずつ噴霧するだけで接種できる

フルミストは、左右の鼻の中に1回ずつワクチンを噴霧して接種します。

強く吸い込む必要はなく、通常は短時間で接種が終わります。接種時にお子さんが大きく動かないよう、保護者の方に身体を支えていただく場合があります。

1回の接種で完了する

フルミストは、2~18歳の方に対して、1シーズンにつき1回の接種で完了します。

注射のインフルエンザワクチンは、一般的に13歳未満のお子さんには2回の接種が行われます。フルミストは1回で完了するため、接種のために複数回来院する負担を減らせます。

注射ワクチンより免疫が長く続く

フルミストによって得られる免疫は、約6か月~1年間続くとされています。

一般的な注射のインフルエンザワクチンでは、効果の持続期間は約5か月とされています。そのため、注射ワクチンと比較して、免疫が比較的長く続くこともフルミストのメリットです。

ただし、免疫が続く期間や予防効果には個人差があります。また、インフルエンザワクチンはシーズンごとに使用されるワクチン株が異なるため、フルミストも毎シーズンの接種が推奨されます。

フルミストのデメリット

接種後に鼻水や鼻づまり、発熱などがみられることがある

フルミストは鼻に噴霧するワクチンのため、接種後に鼻水や鼻づまりなどの鼻症状がみられることがあります。

このほか、咳、のどの痛み、頭痛、微熱、倦怠感など、風邪に似た症状が出る場合があります。多くは一時的なものですが、症状が強い場合や長く続く場合は、医療機関へご相談ください。

接種できない方がいる

フルミストは、毒性を弱めた生きたウイルスを使用する生ワクチンです。

免疫機能に異常のある方、免疫を抑える治療を受けている方、妊娠している方などは接種できません。また、基礎疾患や過去のアレルギー歴、服用しているお薬などによっては、通常の注射ワクチンをおすすめすることがあります。

接種できない方や、通常の注射ワクチンをお願いしている方については、本ページ下部に詳細を記載しています。予約前に必ずご確認ください。

鼻に噴霧することへの抵抗を感じる場合がある

注射針は使用しませんが、鼻の中にワクチンを噴霧することに抵抗を感じるお子さんもいます。

鼻に器具を近づけることが苦手な場合や、接種時に顔を大きく動かしてしまう場合は、安全に接種することが難しくなる可能性があります。

注射と点鼻のどちらが適しているか迷われる場合は、お子さんの性格や体調も踏まえてご検討ください。

フルミストに関する注意点

フルミストは、通常の注射ワクチンとは異なる特徴があります。接種をご希望の場合は、以下の内容をご確認ください。

フルミストを接種できない方

以下に該当する方は、フルミストを接種できません。

  • 当日、明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
  • 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 過去に本ワクチンに含まれている成分で、アナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のひどいじんましんなどを伴う重いアレルギー反応)を起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方、免疫抑制をきたす治療を受けている方
  • 経口または注射の副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)を使用している方
  • 妊娠していることが明らかな方
  • その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方

以下の方はフルミスト接種によるリスクが高いとされています。
安全を考慮し、なるべく注射のワクチンの接種をお願いしています。

  • ゼラチン含有製剤またはゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、血管性浮腫など)などの過敏症を起こしたことがある方
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患のある方
  • 過去に予防接種で接種後2日以内に発熱、全身性の発疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方
  • 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
  • 過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 重い喘息のある方または喘鳴の症状のある方
  • 薬の服用または食事(鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のもの)で発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方
  • 発育が遅く、医師・保健師の指導を受けている方
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方(接種前1か月間避妊していない方)、授乳中の方
  • サリチル酸系医薬品(アスピリンなど)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用している方

当日の問診や診察の結果によっては、上記に該当しない場合でもフルミストを接種できないことがあります。あらかじめご了承ください。

フルミスト接種後にみられる副反応

接種後1週間の間に、「鼻水・鼻づまり」といった鼻症状が約60%の方にみられます。

また、「微熱・頭痛・のどの痛み・咳」といった風邪に似た症状が、10~30%程度の方にみられるというデータがあります。

頻度は不明ですが、まれにショックやアナフィラキシーなどの重大な副反応が起こる可能性もあります。

接種後に高熱、けいれん、呼吸困難、全身のじんましん、顔や喉の腫れなどの異常がみられた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

接種後の注意事項
  • 接種後に、ワクチン由来のウイルスによってインフルエンザの検査が陽性となる可能性があります。また、ワクチンを接種していても、実際にインフルエンザに罹患し、高熱や倦怠感などの症状が出る可能性があります。
  • 接種当日は過激な運動を避けてください。接種当日の入浴は差し支えありません。
  • 妊娠が可能な方は、接種後2か月間は妊娠しないように注意してください。
  • 接種後1~2週間は、乳児や重度の免疫不全の方との接触を可能な限り控えてください。

接種後は体調の変化に注意し、気になる症状がみられた場合は、接種を受けた医療機関へご相談ください。

フルミストと注射ワクチンの違い(まとめ)

比較項目 フルミスト 注射ワクチン
ワクチンの種類 弱毒生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法 左右の鼻に1回ずつ噴霧 腕などに注射
対象年齢 2~18歳 生後6か月以上
接種回数 1シーズンに1回 13歳未満は一般的に2回、13歳以上は原則1回
効果の持続期間 約6か月~1年間 約5か月
接種できない・注意が必要な方 妊娠中の方、免疫機能に異常のある方、重い喘息のある方など フルミストと比べて接種対象が広い

どちらのワクチンにも、それぞれ特徴があります。接種方法だけでなく、年齢、基礎疾患、アレルギー歴、服用しているお薬なども踏まえて選ぶことが大切です。

フルミストについてよくあるご質問

接種するときに痛みはありますか?

注射針を使用しないため、針を刺す痛みはありません。

ただし、鼻の中にワクチンを噴霧するため、一時的な刺激や違和感を覚えることがあります。

風邪や鼻水が出ていても接種できますか?

軽い鼻水だけで一律に接種できなくなるわけではありませんが、当日の症状や体調によって判断します。

明らかな発熱がある場合や、重い急性疾患にかかっている場合は接種できません。また、鼻水や鼻づまりが強い場合には、接種を延期したり、注射ワクチンをご案内したりすることがあります。

接種後にインフルエンザを発症することはありますか?

フルミストの接種後には、ワクチン由来のウイルスによって鼻水、鼻づまり、微熱などの風邪に似た症状が出ることがあります。

また、ワクチンの予防効果は100%ではないため、接種後に通常のインフルエンザへ罹患する可能性もあります。

フルミスト接種後の一定期間は、ワクチン由来のウイルスによってインフルエンザの検査が陽性になる可能性があります。検査を受ける場合は、フルミストを接種したことを医師へお伝えください。

接種後にほかのワクチンを受けられますか?

医師が必要と認めた場合は、フルミストとほかのワクチンを同時に接種することができます。

接種するワクチンの種類や体調によって判断が異なる場合があるため、ほかのワクチンを接種する予定がある方は、事前に医師へご相談ください。

注射ワクチンとフルミストは、どちらを選べばよいですか?

2~18歳で、フルミストを接種できない条件に該当しない方は、どちらも選択肢となります。

注射が苦手な方、1回で接種を完了したい方、できるだけ長い免疫の持続を希望する方には、フルミストが選択肢になります。

一方、重い喘息のある方、免疫機能に異常のある方、妊娠中の方などには、通常の注射ワクチンをおすすめします。

体調や基礎疾患、アレルギー歴、服用しているお薬なども踏まえて、適したワクチンを選びましょう。

フルミストの接種方法と当日の流れ

フルミストの予約方法、予診票、持ち物、接種当日の流れについては、以下のページをご覧ください。

インフルエンザワクチン接種のご案内はこちら
※9/15より予約可能になります。
ご予約・ご来院にあたっての注意点

フルミストは、万一接種後に副反応が起きた場合に院内で対応できるよう、以下の時間までにご来院ください。

午前に接種する方:11:00まで

午後に接種する方:16:30まで

上記の時間を過ぎて来院された場合は、フルミストを接種できないことがあります。時間に余裕を持ってお越しください。

フルミストは在庫数に限りがあります。在庫がなくなった場合は、予定より早く接種を終了する可能性がありますので、ご希望の方はお早めにご予約ください。

接種費用

フルミストの接種費用

1回 7,600円

天童市にお住まいで、助成対象となる2~18歳の方には、4,000円の助成があります。助成が適用される場合の自己負担額は3,600円です。

※通常のワクチンは1回3,800円(助成が2,000円)であるため、フルミストと注射ワクチン2回接種時の自己負担額は同額となっております。

なお、助成の対象条件や必要書類などについては、インフルエンザワクチン接種のご案内ページをご確認ください。

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